kiyoharaのブログ

巨人もそれ以外も、おもしろおかしく楽しく伝えれたらと思ってます。

2019年1月のブログ記事

  • かべのこ16

    『・・・リゼ』 黒い化物は確かに私の名前を呼んだ。 「おい!」でも「貴様!」でも「お前!」でも「かべのこ!」でもなく私の名前を・・・ その一言はリゼのずっと求めていた言葉。 誰も自分を認めてくれなかった。「かべのこ」という偽物で偽られてきた。 「オカ・・・アサン」 リゼは自然と化物に母の名前を呼ん... 続きをみる

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  • かべのこ 15

    ・・・私の壊したいもの 「ワ・・タシ・ハ・・・」 私は魔法の国が・・・ 憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い... 続きをみる

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  • かべのこ 14

    「あなたが壊したいのは私じゃないでしょ」 黒い化物の言葉がリゼの脳裏に突き刺さる! 「ワ・・タシハ・・」 「・・・・・」 言葉が出て来ない、化物は私に記憶を呼び戻しただけ。私を苦しめて、痛めつけて、傷つけたのは・・・ この穴の外の煌びやかな外の世界。 穴の外の魔法の国。 「ウアッ!」 リゼは心を締... 続きをみる

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  • かべのこ13

    「ウワアァアァァー!!!」 絶叫を叫びながらリゼは黒い化物に襲い掛かろうとする!・・・しかし ガシャン!ガシャン! 足枷に着いた重りのせいで今の場所から動くことが出来ない。 キッと化物を睨みつけるリゼ。 その瞳はドス黒く殺意に満ちていた。 「オ・・マエ・ノ・・セイダ」 「オマエガ・・オモイ・ダ・サ... 続きをみる

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  • かべのこ 12

    「ウォゥえっ!!」 「うぉっえええぇぇっ!!」 嗚咽と涙が止まらない! 一気に封じ込めてた記憶が、かべのこの脳に叩き込まれていく! 私の名前はリゼ! 私は生贄に選ばれた! 私は父に見捨てられた! 私は母を殺された! 私は母を父に殺された! 記憶が蘇ることによって知らされた真実! そして、知りたくな... 続きをみる

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  • かべのこ 11

    昔、あるところに平和な魔法の国がありました。 魔法の国ではみんな生まれた時に魔法を1つ授かります。その魔法を使ってみんなで協力しながら暮らしているのです。 ある日魔法の国に女の子が生まれました。 女の子の名前は「リゼ」 リゼは、お父さんとお母さんに愛情に包まれながら育っていきました。 しかしリゼは... 続きをみる

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  • かべのこ 10

    「・・・・」 「・・・・んっ」 気を失っていたのだろうか? 横たわっていた身体を起こして目を覚ましたかべのこ。 一体何が起こったのか? いきなり黒い穴から黒い腕が伸びてきて自分の腕を掴んだ。そして穴の中へ引きずり込んだ。 周りの状況を確認する為にキョロキョロと辺りを見回す。 (・・・黒い) かべの... 続きをみる

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  • かべのこ 9

    カシャン! 突然かべのこの足元に冷たい旋律が走る! …チャリ…チャリ 男は重りの付いた足枷をかべのこに付ける。 手枷に足枷を付けられたかべのこは、まさに奴隷の姿になった。 「壁を使って穴をふさげ!」 男はかべのこに命令する。 かべのこの前には空間に浮かんだ黒い穴が悠然と口を開いている。 「はやくし... 続きをみる

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  • かべのこ 8

    私は堕ちていく…底が見えない闇の中をずっと… …ずっと 「かべのこ!出ろ!」 いつものように男に命令される! 服がボロボロになっていても、腐臭がしていても、疲労をしていても、かべのこの扱いは変わらない。 …トクン! その声を聞いただけで心の傷が痛む。 今までの自分では無い、かべのこはそう考えてしま... 続きをみる

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  • かべのこ 7

    暗い牢屋に1人残されたかべのこ。 静かな時間が流れていく。 先程まで繰り広げられてた悪夢のような時間はようやく終わった。 ゴシゴシと自分にへばりついた白い汚物と赤い汚れを布切れで擦りとっていく。 その布切れはビリビリに破れた自分の服。 その作業が終わると、白濁と鮮血のこびり付いた服を再び着る。 チ... 続きをみる

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  • かべのこ 6

    「………ァ」 「………ゥァ」 暗い牢屋の中で乾いた声が漏れる。 消え入りそうな小さな声が… チャリ!チャリ! 動きに合わせて手枷の鎖の音が響く。 小さな箱の中でのさらに拘束されている。 声を発するのは「肉」の奴隷をするときだけ… 言葉を知らない自分が声を発するのは、自分の意思とは無関係なときにだけ... 続きをみる

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  • かべのこ 5

    扉を開けるとそこには華やかで豪華な大きな部屋が広がっていた。 真っ赤な赤絨毯が轢かれており、まるで男とかべのこの道標のように伸びている。 その赤絨毯の両側には兵士達がズラリと立っている。男はそれに導かれるように進み、かべのこもその後を付いていく。 歩みを進めると2つの玉座があり、そこに2人の人物が... 続きをみる

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  • かべのこ 4

    「かべのこ!出ろ!」 城の地下の牢獄で男の冷たい声が響く。 鉄格子のように冷たい声が… 奴隷としての仕事をするときは、いつもこのセリフで始まる。 かべのこは黙って男の言われた通りにする。 「はい」も「わかりました」も言わない。 いや…言えない かべのこは言葉を知らない。 そして言葉も理解出来ない。... 続きをみる

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  • かべのこ 3

    暗くて冷たい牢屋の中。 壁は苔が生えており腐臭が漂っている。 固く閉ざされた鉄格子の小さな部屋。 魔法の国のお城の中にある地下の奥底。 その箱の中が「かべのこ」の世界だった。 食事は1日に1回あるかないか… もちろんマトモな食事ではない。 食べ残し…残り物…残飯… それを舐めるように食べ尽くす。 ... 続きをみる

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  • かべのこ 2

    「かべのこ」の奴隷の日々は続いていきます。 先の見えない真っ暗な闇の様な日々が… ずっと、ずーっと… そんなある日、魔法の国に真っ黒な小さな化物が現れました。 その小さな化物は魔法の国の農作物などに噛み付くなど小さな被害を与えました。 小さな化物は魔法の国の討伐隊によって処理されましたが、平和な魔... 続きをみる

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  • かべのこ

    それはある魔法の国のお話。 この国は争いもなく平和な国でした。 この国では生まれてくる人たちに必ず1つ魔法が備わるようになっています。 火を起こせる魔法や水を出せる魔法、電気を出せる魔法や氷を出せる魔法。 人それぞれ使える魔法は違うけれど、その魔法を使って魔法の国で生活していくのです。 水を出せる... 続きをみる

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  • あけましておめでとうございます!

    あけましておめでとうございます! 今年もkiyoharaのブログ!そして読売ジャイアンツをよろしくお願います! 今年は妹の絵でブログをスタートします! 俺「今年はジャイアンツは優勝できるかな〜」 妹「丸選手も入ったし大丈夫でしょ」 俺「丸だぞ〜!」 妹「好っきゃな〜それ」 「ボタンを押してもらうと... 続きをみる

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